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3歳を過ぎ幼稚園や保育園に入園すると、お友達同士で遊んだり、先生に自分の意思を伝えたり、と子どもの言葉環境は大きく拡大していきます。
語彙数も増え、一気におしゃべりが上手になるこの時期に配慮してあげたいことは。
森田さんはご自身でも保育室を主宰され、日々たくさんの子どもたちと接していらっしゃいますが、家庭と集団の中では言葉にも違いがあるのですか?
「家庭の中でお母さんとマンツーマンで話をしている時の言葉のレベルと、集団の中で人とふれ合いながら話をしている時の言葉のレベルには、かなりのギャップがあります。
自分のことを話すことはもちろん大事なのですが、集団の中では相手の話を聞いて自分の話もするというコミュニケーション、いわゆる言葉のキャッチボールがとても大事になってくるのです。
大人でも同じだと思いますが、友達と遊んだりあるいはケンカをしたりというような時に、自分のことだけを一方的に話していてもいいコミュニケーションは成立しませんからね。
家庭でも、お母さんが子どもの話を最後までちゃんと聞いてあげたり、親子の間で言葉のキャッチボールを楽しんだりしていると、子どもなりに少ないボキャブラリーの中から適切な言葉を選んで、使いこなせるようになるのです」
3歳から4歳・5歳にかけては、最も言葉が発達する時期だと言われていますが、同時にお友達などの影響を受けて言葉が乱れやすい時期でもあります。どのように受け止めたらよいのでしょう。
「集団に入ると、たしかに言葉が乱れてきます。でも、普段からご家庭で丁寧な言葉使いをしていると、子どもなりに言葉の使い分けができるようになるのですよ。
ご家庭ではできるだけ、“です・ます調”で話をしてあげるといいですね。“ご飯を食べよう”ではなく、“ご飯を食べましょう”と常日頃から言っていると、美しい言葉使いが子どもの中に自然にインプットされていき、丁寧な言葉使いが当たり前になっていくのです。
“ありがとう”‘や“ごめんなさい”という人間関係を円滑にする言葉も、日常生活の中で習慣化していくことが大切です」
新しい体験が増えるにつれて、子どもの「なぜ?どうして?」も増えていきます。
「年齢が上がっていくと、大人でも答えるのが難しい質問をするお子さんがいますね。そんな時には、無理やり答えをひねり出そうとしないで、“お母さんにもよくわからないから、図書館に行って調べてみましょう”とか、“幼稚園の先生に聞いてみましょう”などと柔軟な対応をしてあげてください。
意外なことに子どもって、辞典や図鑑が大好きなんです。先日も2歳のお子さんが熱心に本を見ているので何だろうと近づいて見たら、国語辞典だったのでびっくりしました。
子どもと一緒に図書館に行けば、調べ方も教えてあげられるし、わかった時の喜びも共有できるので、親子で楽しい思い出を作ることができます。
子どもの質問はあいまいなままにしておかないで、図鑑で調べたり、あるいは答えを知っていそうな大人に質問してみたりして、親子で一緒に考えながら解決していくのがいいですね」
<「幼児と言葉」Vol.3 「子どもの叱り方とほめ方 」>はこちら



国語教育アドバイザー。こころと脳を育てる保育スクール「よつばのクローバー」主宰。
1968年生まれ。二松学舎大学卒業後、モスバーガーに入社。スーパーバイザーを経て、人材教育のスペシャリストとして数多くの新人研修を担当。退社後は保育室を運営する傍ら、保育事業の企画やプロデュース、幼児教室や市民講座などの講師としても活躍。日本ナニー協会理事長も務め、「Nanny」(ナニー)欧米における幼児教育のスペシャリストの養成や普及にも力を入れている。
〒242-0024 神奈川県大和市福田1-4-5 山下ビルII 6号 TEL:046-268-8046 リンク 著作権/免責事項/プライバシーポリシー
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